米国人事関連Update: 人事データ分析の活用/雇用と失業(4月)/ Z世代を巻き込むテクノロジーの活用

【雇用情勢:人事データ分析の活用】  

成功するビジネスを構築する際に最も貴重な資産は組織内の人材であり、近年、人事管理部門ではデータ分析を活用して重要な人材に関する意思決定を行うようになってきています。デロイトの調査によると、71%の企業が人々の分析を組織の重要な優先事項と考えており、うち31%は非常に重要であると評価しています。例えば、以前は人の意見や、直感で決めていた昇進や給与、また離職率や定着率、トレーニングの効果もデータで判断されるようになっています。人材市場の競争の激化に伴い、組織の採用、定着、人材育成、人材配置において自社の状況をタイムリーに把握し、それに基づき戦略を策定、実行するためには人事データ分析は企業にとって不可欠なものになっています。

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【BLS:雇用と失業(4月)】

米国労働統計局(BLS)によると、4月の非農業部門の雇用は前月比17.5万人増加となりましたが、過去12か月の平均月間増加数24.2万人を下回る数値でした。業種としては、医療、社会支援、運輸および倉庫業での雇用の増加が見られました。失業者数は650万人で前月と比較してほぼ変化がありませんでした。なお、失業率は2023年8月以降、3.7%から3.9%の狭い範囲内で推移しており、大きな変化はありません。

参照:Employment Situation Summary/ BLS (May 3, 2024)

【SHRM:Z世代を巻き込むテクノロジーの活用】

現在職場にいる最も若い世代であるZ世代は、非常にテクノロジーに詳しい世代として知られています。そのため、古くから利用されているレガシーシステムや使い勝手の悪いユーザーエクスペリエンスは、ソーシャルメディアや他のデジタルプラットフォームの直感的なインターフェースに慣れているZ世代の従業員にとって大きな障害になり得ます。職場のツールやシステムを最新の状態に保ち、ユーザーフレンドリーにすることは、Z世代の従業員のエンゲージメントと生産性を大幅に向上させるために重要です。コミュニケーションにおいても、テクノロジーを利用したコミュニケーションスタイルで育っている為、職場での同僚との関わり方も同じ方法で関わることができると考えている可能性が高いです。このことから、ソーシャルメディアが従業員と企業とのつながりを促進するツールになりますし、重要な会社のニュースをメールだけでなくインスタントメッセ―ジ(電話番号を利用した短いテキストの送付)で共有することも有効です。
また、Generative artificial intelligence (GenAI) は、Z世代にとっては仕事で必要不可欠なツールとなっています。Grammarlyの第3回ビジネスコミュニケーション状況調査(Harris Pollと共同実施)によれば、Z世代はGenAIに依存する割合がミレニアル世代(56%)、X世代(53%)、およびベビーブーマー(41%)よりも高く、61%と示されています。リモート、ハイブリッド、グローバル化が進む職場環境では、テクノロジーは全世代をつなぐ必要不可欠なリソースといえます。

参考:Using Technology Engage Generation Z/SHRM (May 5, 2024)