米国人事関連Update: 昇給率速報/雇用と失業(5月)/ビジネスの悩み

昇給率速報:2024年の給与増加は予測を下回る (2024年6月1日現在)
2024年5月7日に公表されたWorldatWorkのレポートによると、2024年の年間Merit Increase(個人業績に対するボーナス支給や基本給の増額分)および総給与増加の予算が、2023年の予測を下回る結果となりました。Mercer社の「2024年QuickPulse – US Compensation Planning Survey」によると、1,021の米国雇用主が回答し、年間Merit Increase予算が平均3.3%、総給与予算が3.6%増加したと報告されましたが、これらは2023年11月の予測値3.5%および3.8%を下回っています。
*レポートの概要はVirtual HR Business Partner(登録無料)からご確認いただけます。
【昇給率速報】2024年の給与増加は予測を下回る(2024年6月1日現在)
企業は積極的な報酬戦略を維持し、給与透明性や最低賃金引き上げに先手を打つ必要があります。給与だけでなく、福利厚生やキャリア開発も含めた包括的な報酬パッケージが重要です。従業員のニーズを反映し、意図的な投資戦略で対応することで、企業は市場の動向に適応し、包括的な報酬戦略を追求することができます。
《参考資料》
Report: 2024 Salary Increase Lower Than Projected / WorldatWork (May 7, 2024)
BLS:雇用と失業(5月)
米国労働統計局(BLS)によると、5月の非農業部門の雇用は前月比27.2万人増加となり、過去12か月の平均月間増加数23.2万人を上回る数値でした。業種としては、医療、政府、社会支援、レジャーおよび専門的な科学・技術的サービスで雇用の増加が見られました。失業者数は660万人で前月と比較してほぼ変化がありませんでした。失業率は4.0%で、1年前と比較して0.3%上昇しています。
参照:Employment Situation Summary/ BLS (June 7, 2024)
ビジネスの悩み:あなたも共感するかも? -米国の物価・人件費高騰時代の課題-
近年、米国では物価高騰が続き、人件費も高騰しています。限られた財源の中で、いかに優秀な人材を獲得・育成・定着させ、業績向上につなげていけばいいのでしょうか?何から手をつければよいのか、どこに相談すればよいのかが分からず、悩んでいませんか?米国パソナがお客様からよく伺う、在米日系企業の皆様が直面されている課題をご紹介いたします。
\\こんなお悩みありませんか?//
評価基準があいまい
日本の人事制度に基づいてアメリカでも評価制度を導入したが、評価基準が曖昧で、何を頑張れば評価されるか、給料が上がるのかが示すことができず、社員の納得感が得られていない。また、評価基準があいまいなことで運用も不公平感が出てしまい、モチベーション低下や離職につながっている。事業成長をさせたいが、足元の人材定着が追い付いていない状態で、どこからはじめたらいいか分からない。
アメリカにおいて評価基準が曖昧な事で起こりうる労務・事業リスク