バイリンガル候補者の就職・転職情報〜AIの違いを理解し最大限に活用する

アトランタオフィスのリクルーターが「アニス アトランタ」に毎月寄稿させていただいている「バイリンガル求職者の就職・転職情報」をご紹介します。同誌は、ジョージア州アトランタをはじめ、南東部にお住まいの日本人の皆様を対象に毎月無料でお届けしている日本語のコミュニティーマガジンです。弊社の経験豊富なリクルーターがお届けする記事をぜひご覧ください。
【はじめに】
前回AIについて触れましたが、今回はもう少し深堀してみたいと思います。皆さんはAIと言った時、どんなものを思い浮かべますか?AIと一概に言っても、異なる形態があることを認識し、理解する必要があります。AIにはいくつかのサブセットがあります。機械学習、ディープラーニング、自然言語処理、ロボット工学などがその一部です。新しいトレンドとして、このサブセットの1つである生成AI(Generative AI)は、産業を再構築する上で莫大な潜在力を示しています。では、このGenerative AIは、従来型のAIとどのように異なるのでしょうか?
【Narrow AI- 従来型のAI】
俗にNarrow AIと呼ばれる従来型のAIは、特定のタスクを実行することに焦点を当てています。このシステムは、特定の入力セットに反応するように設計されており、データを分析し、それ基づいて意思決定や予測を行う機能を持っています。例えば、求人サイトで仕事を検索した場合、コンピューターは過去のデータから傾向を学習し、理解した上で、求職者が興味のある仕事内容を予測します。検索画面に推薦する情報が表示されるのみならず、後日それに近い仕事情報が入ると、メールやアプリケーションに通知を送ります。何か新しい新しい方法を発明しているのではなく、プログラムされた情報から選択しており、特定のルールの中で賢い決断を下すことができることが従来型AIの強みです。新しいものを生み出すことができない、というのがKey pointです。この様な推薦機能の他、チャットボットなど、多くの分野で力を発揮しており、効率を最適化します。
【Generative AI- 生成AI】
一方、Generative AIは次世代の人工知能と考えることができます。既存のデータを基に、新しいものを生み出すことができるのが特徴です。テキスト出力だけでなく、画像や音楽、コンピューターコードまで作成することが可能で、マーケティング、セールス、ゲーム、グラフィックデザイン、プログラミング、財務、医療などの分野ですでに活躍しています。HR業界でもこの1年で活用がどんどん進んでおり、今後も更に発展が期待されています。
【違いを理解し最大限に活用する】
従来型AIとGenerative AIは異なる機能を持ちますが、相互に排他的ではありません。両者は連携して、強力な解決方法を提供することができます。このような利用はすでに進んでおり、求人がポストされている媒体に求職者が応募した場合、従来型AIが利用者の行動データを分析し、Generative AIがこの分析を利用してパーソナライズされたEmailやコンテンツを作成し、求職者にアプローチする、という様な動きが可能となっています。AIの未来を探求する上で、これらの違いを理解することは重要です。AIは、私たちの未来を形作る上で重要な役割を果たし、様々な可能性を提供します。急速に進化するデジタル環境の中で一歩先を行こうとする企業や個人にとって不可欠です。
AIイノベーションの旅はまだ始まったばかりです。異なる形態のAIが持つユニークな能力を理解し、利用者もその恩恵を最大限に活用することで、未来への可能性は広がっていきます。
参照: Forbes “The Difference Between Generative AI And Traditional AI: An Easy Explanation For Anyone”
「ANIS ATLANTA」12月号より抜粋)
Akiko Komura/Pasona NA, INC. Atlanta Office
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