バイリンガル候補者の就職・転職情報〜2025年の労働市場の見通し

アトランタオフィスのリクルーターが「アニス アトランタ」に毎月寄稿させていただいている「バイリンガル求職者の就職・転職情報」をご紹介します。同誌は、ジョージア州アトランタをはじめ、南東部にお住まいの日本人の皆様を対象に毎月無料でお届けしている日本語のコミュニティーマガジンです。弊社の経験豊富なリクルーターがお届けする記事をぜひご覧ください。
【2024年の振り返り】
さて、今回は、2024年の振り返りと、2025年に向けた労働市場の見通しについてお話し致します。
まず2024年の振り返りです。ハイライトとして、労働市場では下記の傾向がありました。
- ハイブリッド勤務、オフィス勤務の増加
- 給与の透明化
- 従業員定着化の重視
- 人口知能(AI)と機械学習(ML)の進歩
- サーバーセキュリティの進歩
経済の不透明さと大統領選などの要因で、企業、求職者とも動きが消極的になり、労働市場は特に後半スピードが鈍化したと言えます。失業率と解雇率は依然として低水準で、2024年11月の失業率は4.2%、パンデミック前の水準とほぼ同じとなっています。求人数は減少し続けており、これが2025年も続けば、失業率の上昇につながる可能性があります。
【2025年の労働市場の見通し】
2025年は2024年後半と似た状況が続く見込みです。求人が大幅に増加しない限り、就職活動は難航する可能性があります。経済のソフトランディングが視野に入る中、労働力人口の伸びの鈍化、高齢化、移民の減少が予想され、企業側は、労働者確保が課題となると見込まれています。AIツールの普及が急速に進めば、生産性向上と労働力不足のカバーが期待されますが、普及が進まなければ成長が停滞する可能性があります。その他の採用周りにおける2025年の予測は下記の様になります。
- 高技能労働者、特に医療とSTEM関連職業への需要の増加
- コネクテッド・インフラにおける新たなキャリアの創出
- クロスリアリティ(XR)スキルを持つ人材への需要の高まり
- ビッグデータ、クラウドコンピューティング、人工知能などの分野における技術の進歩
- 従来の資格よりもスキルがより重視される傾向
- リモートワークをめぐる議論の継続
【まとめ】
今年も引き続きテクノロジーと個人のスキルが重視される見込みです。先行きが不透明で、将来の予測が困難と言われているVUCA時代の今、常識を覆す想定外のことが起こることが当たり前になってきています。テクノロジー関連の情報収集と理解、自分で考える力、スキルアップ/リスキリングを心がけ、どんな事があっても対応できるように汎用性の高いスキルを身に付けたり、学び続けることで、どんなことにも対応できるようになりますので、それを念頭に置いて活動していきましょう。
参照: Indeed.com” Indeed’s 2025 US Jobs & Hiring Trends Report: What To Expect When You’re Expecting a Soft Landing”
「ANIS ATLANTA」1月号より抜粋)
Akiko Komura/Pasona NA, INC. Atlanta Office
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