バイリンガル候補者の就職・転職情報 ~キャリアの正解はひとつではない

アトランタオフィスのリクルーターが「アニス アトランタ」に毎月寄稿させていただいている「バイリンガル求職者の就職・転職情報」をご紹介します。同誌は、ジョージア州アトランタをはじめ、南東部にお住まいの日本人の皆様を対象に毎月無料でお届けしている日本語のコミュニティーマガジンです。弊社の経験豊富なリクルーターがお届けする記事をぜひご覧ください。

【キャリアの正解はひとつではない】

先行きが不透明で、変化のスピードがこれまで以上に速くなっている今、「本当にこの働き方でいいのだろうか」「自分のキャリアの選択は正しいのだろうか」と不安を抱える方もいると思います。特にアメリカで働くということは、文化の違いや周囲との比較、成功モデルの多様さもあり時として、キャリアの正解を見失うこともあります。しかし、実際のところキャリアには明確な正解はありません。むしろ大切なのは、時代の変化に振り回されることなく、「自分にとって納得できる働き方」を見つけていく姿勢です。 

これまで私たちは、ある程度決められたルートをたどることがキャリアの成功と考えられてきました。良い学校を出て、安定した会社に入り、経験を積みながら昇進していく。そうした直線的な道筋が安全で正しいとされてきた時代が確かにありましたが、働き方が多様化し、産業そのものが短いサイクルで変化する現在では、一つのルートに固執することがかえって可能性を狭めてしまうこともあります。 

たとえば、途中で立ち止まったり、別の分野に挑戦したり、プライベートの事情で一度キャリアを離れたりすることも、人生の一部として自然なことで、そのような変化をマイナスと捉えるよりも、その経験をどう糧にしたか、どんな学びがあったか、という視点で評価されるのが昨今です。キャリアが直線的でないからこそ得られる視点やスキルは、今の時代に求められる柔軟性や適応力につながっていきます。 

この、正解がひとつではない、という考え方は、働く目的にも深く関わっています。誰かが成功と呼ぶ働き方が、自分にとっての幸せや充実とは限りません。重要なのは、自分がどんな環境で力を発揮できるのか、どんな働き方が心地よいのかを知ることです。たとえば、アメリカのオープンなコミュニケーションスタイルが合う人もいれば、日本的なきめ細やかさや丁寧さを活かせる場面で力を発揮する人もいるでしょう。多様な価値観が共存する今の時代だからこそ、「自分に合った働き方」を選ぶ自由が広がっています。 

納得のいくキャリアを築くうえで、もうひとつ大切なのが、自分の選択にラベルを貼らないことです。他の誰かと比べて焦ったり、もっとこういう道を歩くべきだった、と後悔したりすると、視野が狭まり、今の自分が持っている力や魅力に気づきにくくなります。キャリアの歩みは、個々の背景や価値観によってまったく異なるものです。同じ職種に就いていても、同じ国で働いていても、その人にとってのベストはそれぞれ違います。だからこそ、変化や寄り道を恐れず、これが今の自分にとっての良い選択だ、と思える道を選び続けることが、長く働き続けるうえでの大きな支えになります。 

さらに、自分に合ったキャリアを見つけるには、時折立ち止まり、内省することも必要です。日々の業務に追われると、なぜこの仕事をしているのか、といった根本的なことが見えにくくなります。だからこそ、自分の価値観や優先したいこと、心地よさをあらためて言語化する時間をつくることで、キャリアの方向性がぶれにくくなります。これは、転職やキャリアチェンジを考えている人だけでなく、今の職場で働き続ける人にとっても大切なプロセスです。   

【まとめ】

働き方の選択肢が広がる今の時代は 、多くの人が、「これでいいのかな」と迷いやすい時代でもあります。しかし、迷うことは悪いことではありません。迷うということは、それだけ自分の人生や働き方について真剣に考えている証拠でもあります。そして、答えがひとつに定まらないからこそ、柔軟に変えながら、自分のペースでキャリアをつくっていける自由があります。履歴書だけでは語りきれない人生のストーリーを持つことこそが、これからの時代の強みになります。キャリアの正解はひとつではありません。誰かの基準ではなく、自分が納得できる働き方を選び、その選択を大切に積み重ねていく。その先にこそ、自分らしく輝けるキャリアが広がっていくことでしょう。 

「ANIS ATLANTA」12月号より抜粋)
Akiko Komura/Pasona NA, INC. Atlanta Office
pasona.info@pasona.com
就職・転職活動でご質問やご相談があればいつでもお問い合わせください

記載されている情報の正確性については万全を期しておりますが、ご利用者が当情報を用いて行う一切の行為について、何らの責任を負うものではありません。 本情報に起因してご利用者に生じた損害については、責任を負いかねますのでご了承ください。