Digital Transformation への挑戦 – PART3 –

DX

更新:11/04/2021

米国パソナではCorporate Transformation(企業変革)を推進するなか、デジタルトランスフォーメーション(DX)については2020年10月からIT戦略室を発足させ、経営戦略のひとつとして本格的に取り組んでいます。弊社の経験の共有が在米日系企業様のお役に立てればという想いから、この取り組みを通して気づいたことなどをご紹介させていただいております。

これまで、「Digital Transformation への挑戦 – PART1-」では、DXとは何なのか?や、定義などをお話し、「Digital Transformation への挑戦 – PART2 –」では、Diversity & Inclusion(D&I)の概念をご紹介しました。今回は、DXを推進する上で欠かせない「DXビジョンの策定」についてお伝えしたいと思います。

DXビジョン策定の重要性

DX推進の上で首尾一貫性を維持するために、第一歩としてDXビジョン(将来の展望やゴール)の策定が大変重要になります。「このような企業体になる」「クライアントへのサービス提供をこのような形にしたい」といったビジョンを描くことで、場当たり的な判断や対応ではなく、5年、10年先の未来を見据えた選択ができるようになります。また、DXのようなロングジャーニーでは、ビジョンを掲げることにより軸ができ、さらに広い視野でフレキシブルに物事を見据えて考えることができるようになります。

日本とアメリカにおいて、DXの考え方には若干の違いはあるものの、経済産業省が取りまとめた「デジタル経営改革のための評価指標」でもDX推進の枠組みの冒頭に「ビジョン」が入っています。DXと言うと、どうしてもIT主体で考えがちですが、ITはあくまでもDXを実現するためのインフラやツールであり、DXビジョンは、会社、経営、ビジネスの中で策定されるべきものです。

(図:「DX推進指標の内容」経済産業省ウエブサイトより)

 

※参考資料
「デジタル経営改革のための評価指標(「DX推進指標」)を取りまとめました 」(経済産業省/2019年7月31日)

米国パソナのDXビジョンを考える ~Find the North Star~

ここからは、「米国パソナではどのようにDXビジョンを策定したのか?」についてお話させていただきます。

弊社ではDXに取り組む以前から、「将来的に米国パソナをどうしていきたいか?」「お客様との関係性をどのような形にしたいか?」など、事業ビジョンや方向性は幾度となく社内で協議・共有をしてきましたが、それらを具体化、明文化するところまでは手をつけられていませんでした。つまり、社員全員が何となく感じ取っていた大きな方向性の中で数々のプロジェクトが自発的に立ち上がり、その大きな流れに沿って自然と船が進んでいるような状態でした。

DXに着手することが決まった際は、社内におけるDXについての知見が浅かっため、DXコンサルタントのサポートを受けながら、「DXビジョン」策定を進めることになりました。具体的には、何となくの方向にあるだろう動かない北極星を見つけるため「Find the North Star」というプロジェクト名をつけ、「米国パソナのDXビジョンは何なのか?」をワークショップの中で追求しました。下記資料①のフローを基軸にまずはDXの理解を深め、他社事例やデータエコシステムなどを学びました。その中で、私たちの考えるDXや会社の方向性、ありたい姿などをフレームワークを利用しながら、経営陣やDXを今後リードしていくメンバーとともに深く議論を重ね、整理をしました。

 


また、米国パソナのDXにおける「ミッション(果たすべき使命)」の文書化も行いました。ひとつひとつの言葉の持つ意味や背景を考えながら進め、そのミッションを起点とし、3つのセグメントでDXビジョンを設定しました。下記資料②にあるフレームのように、エクスタ―ナル(クライアント)、インターナル・人財開発、インターナル・組織改革としてのDXビジョンに落とし込むことで、各ビジョンの関係性をより濃く見つけることができました。

社内で潤沢なリソースやスキルがなかった弊社のような場合、社外リソースの活用を通して、知識を頂き、スキームを習い、そのプロセスや活動を容易に実行できたおかげで、ビジョン策定に際しては深い議論ができ、効率的に北極星を見つけることができたと実感しています。

(資料①:ISI-Dentsu of America, Inc.様ご提供)

(資料②:ISI-Dentsu of America, Inc.様ご提供)

米国パソナのネクストステップ

DXビジョンが定まったものの、これはあくまでもスタートラインです。現在直面している課題は、ビジョンの社内浸透とそれに伴う行動や判断の変革です。「Find the North Star」プロジェクトで共に考えたメンバーとは共有できていても、それ以外の社内メンバーに未来を見据えたビジョンを伝え、理解を深めてもらうのはなかなか難しいものです。実際、DX関連のプロジェクトのキックオフ時など折をみて説明しますが、社員全員の理解を促し、判断や行動に変革をもたらすまでには残念ながら至っていません。

ネクストステップとしては、「Find the North Star」のような活動を社内で小グループに分けて行い、社員全員が議論を重ねる必要があると考えています。また、米国パソナのDXビジョンに対するKPIを設定し、計画を立て、実行をし、PDCAを回していくことや、DXビジョンの定期的な見直しや調整もフレキシブルに行っていく必要もあると感じています。

【お問い合わせ】

Pasona N A, Inc.
infonews@pasona.com

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