バイリンガル候補者の就職・転職事情~ カウンターオファー

お役立ちコラム

更新:11/16/2021

アトランタオフィスのリクルーターが「アニス アトランタ」に毎月寄稿させていただいている「バイリンガル求職者の就職・転職情報」をご紹介します。同誌は、ジョージア州アトランタをはじめ、南東部にお住まいの日本人の皆様を対象に毎月無料でお届けしている日本語のコミュニティーマガジンです。弊社の経験豊富なリクルーターがお届けする記事をぜひご覧ください。

【カウンターオファーを出された際、どのように考え行動すべきか】

採用市場が売り手市場の昨今、新しい仕事のオファーを受諾し、現職に退職願を出した際にカウンターオファーが出される場面に多く遭遇します。特に、特殊なスキルを持った方や継続勤務年数が長く、会社のことをよく理解している方にこの様なケースが多いように感じています。Robert Halfの調査によると、44%の方がNoticeを出した際にカウンターオファーを出されたと答えています。引き留めにあうというのは、良いことの様にも思いますが、考慮しなければいけない点が潜んでいます。今回は現職の引き留めにあった際に、どう考えて行動すべきかをお話しします。

カウンターオファーが出た場合、まずはその場で答えを出す前に、一度持ち帰ってじっくり考えましょう。その際、初心に立ち返り、どうして現職を辞めて、新しい仕事に就きたかったのかを振り返りましょう。通常カウンターオファーは、給与額の上昇が提示されます。給与が上がるのは嬉しいことですし、新しい環境に飛び込む不安もあるので、慣れ親しんだ現職に留まった方がいいかもしれない、という考えが頭を過ぎるのは人間の心理としてよくあることです。転職を考えたきっかけは果たして給与のみが原因だったのでしょうか?もし給与だけが問題だったのであれば、願ったり叶ったりですが、恐らく給与だけが理由というより、それ以外に複数の不満要素があり、最終的に転職という結論に至った方が多いはずです。根本的な解決が同時になされる場合は良しとして、そうではない場合もあるでしょうから、冷静に、自分の不満要素がカウンターオファーを受諾することで解決するのかは、一度考えると良いでしょう。

統計によると、カウンターオファーを受諾した場合、半年以内に自主退職するか、1年以内に解雇される確率が非常に高いそうです。全米統計では、カウンターオファーを受けた人の約89%が6ヶ月で退職をすると言われています。また、もし、今もらっている転職の内定を蹴った場合、再度新しい仕事を見つけるには、半年から1年かかると言われています。時間や労力もかかりますが、その時に自分が就きたかったポジションが空いているとは限らず、妥協しなければいけない場合も考えられます。自分のキャリアを考えた時、転職先として内定をもらっている企業・仕事が確実にキャリアアップにつながる場合は、何があっても掴んでおくことが大切です。キャリアを長期の目線で見たとき、何が自分にとって不可欠なのかを客観視する事は、正しい判断をするのに必要となります。

他の視点から見ると、Noticeを出す、という事は現職に対し、退職したいという意思を伝える事です。つまり、カウンターオファーを受諾し、現職に留まることになったとしても、雇用主は、一度は現職を離れたかったということを理解しているため、以前とは少し違った関係性になる事も予想され、自分にとって居心地のいい場所になるかどうかは疑問です。

カウンターオファーを受けず、転職した方は約34%と考えると、まだまだカウンターオファーを受ける方は多い様です。カウンターオファーを受けることは悪い訳ではなく、現職に残ったからこそ出会える人や、できた仕事や経験やも沢山あるでしょう。結局選択するのは自分自身ですが、決断する時は目の前の条件にすぐ飛びつかず、自分、家族、キャリアを考えた際にどれがベストかをじっくり考え、納得のいく結果を出すことが成功の秘訣と言えるでしょう。

参照:  surfsearch “Counteroffers”, Robert Half “The Risks of Accepting a counteroffer”


「ANIS ATLANTA」(10月号より抜粋)

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